中規模イベントの「集客」を成功させる3つの方法
30〜40人程度の中規模の地域イベントで、
・定員まで集められない
・呼びたい世代が来ない
・広報媒体の効果が分からない
・・・というような団体は、「集客」において決定的なミスをしている気がします。。
地域イベントの集客を成功させるための秘訣は、シンプルに3つです。
ISPでも実践しています。
■1 運営メンバーの友達を呼ぶ
「イベント」となると、“顔の見えない誰か”に来てもらおうとか、大勢に知ってもらおうとか、変なところに力が入りがちです。
集められないうちは、もっと身近なところから考えましょう。
運営メンバー5人が、友達を6人ずつ呼べば、もう30人。
まずはここからです。
「拡がらない。内輪っぽい」と、運営側は思うかもしれません。
しかし、参加する友達の感覚としては、友達の友達=他人です。
十分なアウェイ感を覚えながらも、友達の友達が集まっているということで、ほどよい安心感もある、とってもいい空間を提供することができていますのでご安心を。
また、運営側からしても、色々と手伝ってもらえたり、楽しかったときには「今度はあいつも連れてくるわ」と似たような友人を引っ張って来てくれます。
そう、友達は最高のお客様なのです。
そもそも、
「友達を呼びたいと思えるか」
「友達にまた来たいと思ってもらえるか」
という視点は、イベントを作る上で、とっても重要な視点です。
どんな雰囲気にするか、どんなコンテンツにするか、どんな言葉を使うか・・・
「まだ見ぬ誰か」ではなく、「友達のあいつ」をイメージした方が自分達もリアリティを持って企画することができます。
■2 自分がまず地域のイベントに参加する
「運営メンバーが5人もいない」
「呼べる友達が6人もいない」
・・・という人は、イベントの規模を縮小するか、もしくはまだイベントを実施する段階ではありません。
まずは、自分が参加者として地域イベントに参加して下さい。そこで、友達やメンバーを見つけるところから始めましょう。
地域イベントに参加したときには、聴き役・引き出し役から始めることをオススメします。十分なコミュニケーションをとった上で相手のことを理解し、「この人に来て欲しい!」と心から思える人にだけチラシを渡すようにするんです。テクニシャンは、その理由もきちんと添えて。
相手からしたら、
「自分の話を聴いてくれて嬉しい」
「自分のことを分かってくれて嬉しい」
「自分を誘ってくれて嬉しい」
の三重奏です。
間違っても、魅力を伝えることに一生懸命になって、自分のやりたいことばっかり話したり、いきなりビラとか渡したりするのは、少なくとも僕には逆効果なので止めて下さいね(笑)自分のことを分かってもらえていないのにビラを渡されても、「なんだ、誰でもいいのか」と思ってしまうので。
参加者の視点だと、地域イベントでは、“何をやるのか”と同じくらい“誰がやるのか”が重要だったりします。
「普段は全く興味がなかったけど、あの人が主催だから来ました」という自己紹介での一コマ、よく見かけますよね。
運営メンバーは黒子ではない・・・というのが僕の持論。
運営メンバーが、地域に自身のファンを増やすことが、実は安定した集客の一番の近道です。
■3 Facebookを活用する
何と言われようと、こいつは便利です。
「偶然という名の必然」が起こり易い仕組みが、とことん揃っています。
例えば、イベントページを立ち上げたとき。
・事前に誰が参加するのかがわかる
→「あの人も参加するなら参加してみよう」
・写真で様子がわかる
→「楽しそうな雰囲気だから参加してみよう」
・文の作り方で主催者側のレベルが何となくわかる
→「しっかりしてそうだから参加してみよう」
・・・しっかり使えれば、こんなに「」内のような心証を引き出すことができるツールです。逆に言うのなら、このポイントくらいはしっかりと押えておかないと逆にマイナスイメージを与え兼ねないので注意しましょう。
また、何よりFacebookが力を発揮するのは、イベントの事後です。
「終了後も参加者とつながることができる」これは、何にも代え難い魅力です。
・きちんと参加者にお礼を伝えられる
・次回のお誘いができる
・写真や動画をアップして参加者と共有できる
・参加者が別の友達を誘う時に便利(「こんなイベントだよ〜と紹介しやすい」)
・「いいね!」システムで、その人の友達・・・つまり似たような感性をもった人に自然と情報が拡がる
・・・もはや、やらない理由が分からないです(笑)
やりましょう。分からなかったら、ぜひぜひ教えます。
コミュニケーション能力が高い人は、Facebookを使うのも得意です。
僕から見ると、対人とFacebookで、気をつけるべきポイントはほぼほぼ一緒です。
そのポイントは、また今度(^^)
■余談 よく聴く嘆き
ケース1 行政イベントの不安定な集客
行政のイベント集客が弱い・不安定なのは、「行政のファン」がいないからです。
「ねぇねぇ、行政がまたなんかやるらしいよ!」
「え〜うそうそ!!超楽しみ!他の友達も誘ってみんなでいこうよ〜!!」
・・・というような「行政のイベントならとりあえず行きます」という層がおらず、担当者と区民との距離が遠いまま、常に企画のテーマ一本で勝負しているわけです。
毎回ゼロスタート・・・そう、行政イベントの集客は、超A級難度です。
テーマに興味があればいく。知っている有名人が来ればいく。
ただし、興味のないことに対しては、どんなに区の担当者に想い入れがあっても、どんなにチラシを刷っても、無料にしても、一緒なんですよね。
以前、区役所の某課の係長にISPのことを話したところ「どうやったらそんなに多世代を集めることができるようになるのか」と聴かれたことがあります。
「区役所の職員一人一人にファンをつける仕組みを考えてみてはどうでしょう」と言ったところで・・・やっぱり難しいよなぁ(^^;)
ケース2 「若者が来てくれない」
そういう方達に限って、ご自身が若い人がやっているイベントに参加していません。していても、積極的に絡んでいったりせずに、遠巻きで見ています。
なので、僕からしたら当然です(なんて言えませんが・・・)
若い人がどこにいて、何を楽しいと思って、どんな言葉でしゃべっているのか。
何も知らないのに、チラシだけ外注して可愛くしてみたりして、自分達の陣地で待ってたって集まりません。
年長者の方で、若い人が周りにたくさん集まってくる人を、僕は何人も知っています。
その方達は、例外なく自分からどんどんと若い人の場に入っていき、理解しようと必死で、かっこよく汗をかいています。