人と人とをつなぐのは、仕組みではなく、人。
とある懇談会で、講演をお願いされたときの話です。
「イベントや会議に若者が来ない」
「多世代交流がしたい」
そんなときに、どうすればよいのかヒントとなるような講演をして欲しいと言われたので、
杉並区ワールドカフェ・サロン“100とも”での実践を交えながら、
◆主催者・運営者は、黒子ではない
◆呼びたい人がいるのなら、まずは自分がその人のところにいこう
ということをお話させていただきますとお答えしました。
そして、幾日経って、こんな感じのお返事がありました。
下記のように、講演内容を変更して欲しいということでした。
・「若い世代もシニアもシルバーも共に力を合わせてつくる杉並」について、講演して欲しい。
・多世代の人間がともに力を合わせていくためには何が必要か、そのための地域のしくみについて、講演して欲しい。
・・・うむむ。伝わりませんでした。
僕がお伝えしたかったことは、依頼されたこととはむしろ全く逆のこと。
“「杉並」とか「多世代」とか「地域」とか「仕組み」とか、そういう俯瞰的な視点で世の中を見ることを止めて下さい”ということだったんです。
何かを変えたいと願うなら、まずは「自分」が変わらないと。
「多世代の人間がともに力を合わせていくことを“考える”前に、まずはあなたが
多世代の人間と関わることから始めて下さい」と、お伝えしたいのです。
「若い世代もシニアもシルバーも共に力を合わせてつくる」経験を、まずは自分から始めて欲しいとお伝えしたいのです。
それらの体験から得た、大変さを解決するために仕組みを考える。
それらの体験から得た、楽しさを表現するために言葉が紡がれる。
それらの体験から得た、感謝を伝えるために笑顔になる。
それらの体験から得た、可能性を追求するために本気になる。
そんなあなただから、人が集まる。
あくまでも、人と人とをつなぐものは、人。
仕組みは、それを補完するものでしかありません。
それを、お伝えしたい。
・・・こんなことを、やんわりお伝えしてしまいました。
講演者の変更も視野に入れて、再考をお願いしているところです。
替えられちゃうかなぁ。
偉そうかなぁ。。
でも・・考え方は間違ってないと思うんだけどなぁ。。。