ファシリテーションを一旦忘れて・・・??ファシリテーションスキルアップ研修@牧之原市

本日は、牧之原市内の高校生を対象にファシリテーション・スキルアップ研修を担当させていただきました。
…とは言っても、今回はファシリテーションのスキルについては、ほぼノータッチ。

事前の打ち合わせでのクライアントからの開口一番。
「牧之原市には、変な大人がいない。ぜひ、東京にいる変な大人の話を聴かせて、子ども達の将来や人生選択の幅を広げて欲しい」
…しびれました笑

あくまでもファシリテーション・スキルを教える時間であるということを加味した上で、変な大人の生き様に触れる場をつくれる…そんな隙間を埋められるやつは、なかなかいない笑

ということで、参加者のみなさんには、一旦ファシリテーションを忘れていただき、ただ場を楽しんでいただくことにしました。

テーマを「あなたの人生で大切にしたいことはなんですか?」に設定。
E.H.シャインが考える「これからの時代を生きるために持つべき5つの力」をベースに、
まずは自分一人で順位をつけて、
ペアで聴き手・話し手と役割を交代しながら考えをシェアしたり、
少し大人の僕が、大学時代にどんなことを大切にしていたかが書かれた文章にチェックを入れながら読み合わせをしたり、
チームとして、5つの力の中から上位2つを決めてみたり。
グループサイズを丁寧に拡げたり、様々な活動を通じて、自分の意見が変わったり、確固たるものになっていったりする時間を楽しんでいただきました。

そして最後に種明かし。
今日の時間、面白い瞬間、面白くない瞬間があったはず。
それは、どんなときだっただろう?

わたしと、あなたはちがう。
様々な視点や考えを伝え合い、聴き合うなかで、自分の中や場に新しい発想や気づきが生まれる…そう、人が集まる場は、”基本は”面白いんです。

でも、”不安”や、”◯◯不足”のせいで、場が面白くなくなってしまうことがある。

だからこそ、ファシリテーションを学ぶ人は、誰かの“不安”“◯◯不足”に気付こうとすること。自分の当たり前を疑うこと。
そして、そのためにも、相手のこと・自分のことをよく観る・よくきくことがベースになるんです。
…と、伝えさせていただきました。

約2時間半の場。
「自分のことを考える」という、高校生にとっては慣れない時間。
最後は息切れしている生徒もいたけれど、それでもばっちりシートは書けていたね。
よくぞ最後まで考え抜いてくれました。
参加者のみなさん、お疲れ様でした。

また、今回の場に呼んで下さった、牧之原市のファシリテーターのみなさま、市役所のみなさま、本当にありがとうございました(#^^#)

〈ゴール〉
自分が最初に抱いた想いや考えがワークを通じて変化している!or 確固たるものになっている!

〈プログラム〉
(1)開会・マインドセット「本日の主旨・ゴール・プログラム・大切にして欲しいことの共有」
(2)アイスブレイク「ファイブビート」
(3)情報提供1「テーマの共有」
(4)個人ワーク「これからの時代を生きるために持つべき5つの力〜順位とその理由を考える」
(5)ペアワーク「聴き手・伝え手に分かれてインタビュー」
(6)個人ワーク「順位再考タイム」
(6)情報提供2〜個人ワーク「りんたろうが大切にしていること〜「いいね!」は棒線、「もやもや!」は波線を引きながら読解」
(7)グループワーク「棒線波線部の共有」
(8)個人ワーク「順位再考タイム」〜休憩
(9)グループワーク「コンセンサスゲーム〜特に大切なもの2つに絞る」
(10)個人ワーク「順位再考タイム」
(11)ふりかえり
(12)情報提供3「ファシリテーションとは」