第22回授業力向上セミナー@産業能率大学で講師を務めさせていただきました
産業能率大学准教授で、合同会社Active Learnersの顧問でもある皆川さんが声をかけてくださり、米元と一緒に3人での授業!!
「僕ら3人だからこそ、伝えられることはなんだろう」
考えた結果、決まったタイトルは「ワークショップ型授業の作り方」★☆
普段、ALsとして実施しているワークショップで、最も大切なのがゴール設定。
ゴールとは、「終了時に、参加者にどうなっていて欲しいか・どんな成果物を残したいかが、イメージできる言葉で表現されたもの」
これを明示することで、参加者自身が主体的に動けるようになり、終了後に達成感を得られるのはもちろん、深い学びや気づき、行動変容につながります。
また、主催者にとってゴールはプログラムデザインをする上での指針であり、ゴールを実現するためにちゃんとした理由をもってワークが選択されているかをチェックしたり、終了後の場の評価をする上でも大切な役割を果たします。
この”ゴール”設定の考え方を先生方の日頃の授業案作りに活かすことで、自分たちの授業を、一本の筋の通ったワークショップ型にアップデートするための場をつくりました。
僕は、ファシリテーター/ワークショップデザイナーとして、ワークショップとは何かを。
よねさんは、ワークショップデザイナー/元高校教師・現大学教員として、ワークショップにおけるゴール設定の重要性とゴール設定をした授業の実例の紹介を。
みなさんは、実践者として、学習指導要領や教科書の文言をゴールに変換する方法と授業案の組み立て方を。
それぞれの立場を活かして情報提供させていただき、個人作業や検討会・フィードバックを通じて、1コマ分のワークショップ型授業案の完成を目指しました。
10:00〜17:00の長丁場でしたが、終了時には見事全員が自身の授業案を作り上げることができました!!
初めてのプログラムでしたが、無事にゴール達成★☆
みなさま、本当にお疲れ様でした(^^)
それぞれの学校での実践の中で、磨いていっていただけると幸いです。
これは余談なのですが、3人でお昼ご飯を食べてるときに、ふとみなさんが「楽だな〜」言ったんですよね。
自分もまさに同じこと考えてたので、びっくりしちゃって(^^;)
いや、もちろんワークショップ運営時は大変なんですよ。
何もしていないようで、すっごい観察しながら、何する・何しないをずっと考えているので。
ただ、ほんと、楽だったんです。無理していないというか。
自分ができることに100%注力できること、他を完全に任せ切れることが、きっとこの”楽さ”につながっているんだろうなぁ。
強みを活かすって、こういうことを言うんでしょうね。
またやりたい。強く思いました。
〈ゴール〉
自分の既存の授業をワークショップ型にアップデートすることができるようになっている!!
〈プログラム〉
(1)開会・マインドセット「本日のゴール・プログラム・大切にして欲しいことの共有」
(2)個人ワーク「Start & Goalシート記入」
(3)アイスブレイク「チェックイン自己紹介」
(4)情報提供1「ワークショップとは」
(5)情報提供2「ワークショップから学ぶゴール設定の大切さ」
(6)グループワーク「ペチャクチャタイム&質疑応答」
(7)情報提供3「ゴールを学校流に目的・目標という言葉に置き換えよう・目的・目標設定に必要な要素」
(8)個人ワーク「ワークシート作成〜自分の授業の目的・目標を設定しよう」
(9)グループワーク「ワークシート共有・フィードバック」
(10)全体ワーク「ぐるぐるタイム」
(11)個人ワーク「午前中のふりかえり〜SG・YWTシート記入」
*休憩
(12)情報提供4「目的・目標を踏まえた授業内容の作り方」
(13)個人ワーク「授業案づくり」
(14)グループワーク「検討会・フィードバック:科目バラバラ編」
(15)休憩・授業案修正タイム
(16)グループワーク「検討会・フィードバック:科目一緒編」
(17)個人ワーク「午後のふりかえり〜SG・YWTシート記入」
(18)グループワーク「ふりかえりの共有」
(19)情報提供5「目的・目標設定のその先にあるもの」