あなたの問題、それ、”本当に”問題ですか?〜第3回府中市協働推進員研修が終了しました
合同会社Active Learnersは、府中市役所の各課に配属されている協働推進員向けの全4回の研修を担当しています。
第1回は、協働・対話についての考え方の前提を共有。
第2回は、対話を円滑に進めるためのファシリテーション・スキルとして、きき方・書き方・伝え方を学びました。
そして、第3回は、地域で活動されている市民をお呼びしての市民×職員によるワークショップ型研修を実施。
お題は、「府中に関わる仕事や地域活動をしている人の問題・悩みをみんなの力でスッキリさせよう!」
初めに府中に関わる仕事や地域活動についての問題・悩みを抱えている人(問題提供者)を募集し、その方によるプレゼンを聴いて「この人の問題・悩みに寄り添いたい」という方達が集まるチームを結成。
そこで改めて考えていただきました。
「それ、”本当に”問題ですか?」
問題は、理想と現状の間にギャップを生み出しているネガティブな状態のこと。
言い換えるのなら、自分達がどんな理想を目指していて、その上で今の現状がどうなのかをしっかりと言語化出来ていなければ、”正しい”問題は見えてきません。
問題提供者には、改めて自分の理想や現状を語ってもらいました。
その上でチームメンバーには、自分の経験や考えの押し付けにならないよう、行動を「質問」と「板書」に限定。問題提供者の考えを整理したり、深めたりする手伝いをしてもらいました。
「イベントを成功させたい」「成功って、どういう状態を指しているんですか?」なんてやりとりをしながら、問題提供者の想いへの理解を深めていく…そんなプロセスを重ねていくことで「提供者の問題」だったものが、「チームみんなの問題」になっていく…そんな感覚を体感してもらいました。
結果、全てのチームが「問題の解決案がたくさん出ているという」ゴールを無事に達成。
問題提供者のみなさんは、それに加えて想像以上の成果を感じられたようです。
勘のいい参加者の方々は気付かれていたようですが、本研修は、まさに協働事業の進め方のイメージを擬似的に捉えてもらうためのもの。
一方的な「この事業やりたいんです」では、はっきりいって何も伝わらないし、うまくいくはずがないんです。
なぜ、それを問題だと感じられているのか。
何を目指していて、今はどういう状態なのか。
書面だけではなく、コミュニケーションのレベルでじっくりと時間をかけることで、見えてくるものがある。
そのための具体的な方法を体感してもらいました。
前係長との約束、果たせたかしら(^^)
〈ゴール〉
問題提供者が抱える問題を解決するためのアイディアがたくさん出されている!
〈プログラム〉
(1)開会・プラッツ説明
(2)マインドセット〜本研修の主旨・これまでの研修の流れの共有・本日のゴール・プログラム
(3)アイスブレイク「チェックイン・自己紹介」
(4)本日のグランドルールの共有
(5)全体ワーク「問題提供者募集」
(6)全体ワーク「1分間プレゼン〜チームづくり」
(7)情報提供1「問題とは?」
(8)グループワーク「理想〜現状〜問題の再検討」
(9)グループワーク「問題から課題(解決アイディア)を考える」
(10)グループワーク「解決アイディアの優先順位づけ」
(11)全体ワーク「成果発表」
(12)ふりかえり