それぞれの役割を意識して場に臨む@成城大学

9/15(水)は今年度3回目の実施となる成城大学ピアサポーター養成講座。
今回は前期ピアサポーターとして活動した学生が半数に加え、後期に新たに挑戦されようとしている学生さんも交えての実施でした。


そんな中、事務局からいただいたオーダーは「ステップアップ編ということで組んで欲しい」とのこと。
それらも踏まえ、テーマを『合意形成』に設定。
コンセンサスゲームを用いて、参加者同士が実際に話し合いの中で答えを決めていくプロセスを体験していただくことにしました。
すでに活動経験がある学生さんは実践の場として、これから活動する学生さんは他の参加者の“いい参加の仕方”を盗む場として臨むよう冒頭にお伝えし、開会しました。


プログラムデザインのセオリーとしては、
・合意形成に関する情報提供を行なった上で実践を行う
・実践を行ない参加者間で共通体験をもった上で情報提供を行う
の大きく2パターンが考えられますが、今回は実践者が半分以上いるので前者で実施。
まずは各々のこれまでの経験を意識しながら、「コンセンサスゲーム」に臨んでいただきました。


前後半に分けて行い、前半終了後に個々人での振り返りをmentimeterで実施。自分の中での考えを持った上で、こちらからの情報提供を行いました。
合意形成の場づくりで目指すのは、正解を見つけ出すことではなく、納得解を生み出すこと。


話し合いは、交流(安心感)→発散(充足感)→収束(納得感)のフェーズを意識して行い、上手く進めば各フェーズにかける時間が少なくなっていくこと。
物事の決め方を先にみんなで決めておくこと。
「操作・環境・手段」と「慣れ」により、オンライン上で行う際には、対面以上に時間がかかることをあらかじめ想定しておくこと。
などを伝えさせていただきました。


その後、会議の進め方についての相談のみを行う作戦会議タイムを実施。
前半戦での経験や情報提供の内容を受けて、どんなことに気をつけて進めるかを相談しました。


そして後半戦を実施。
今回は正答すること自体に重きをおかず、チームのみんなが納得感を持ちながら進められたかを重要視することを伝えながら進めました。
結果として、前半戦の振り返り時には「もっとうまくやれたはず」と答えた方が8割程度でしたが、後半戦の振り返り時には「上手に進められた」が8割と逆転。
終了時には、本日のゴールである「今日の学びを踏まえて、次の会議・打ち合わせ・授業等でこれにチャレンジします!」を全員がチャットに記載して、無事に終了。


この講座に参加されている学生さんたちは本当に優秀で。
ブレイクアウトルーム時にうろちょろしてみたのですが、前期講座参加者が、自ら役割分担を振ったり、担ったり、画面共有を用いながら見える化して会議を進めたり…目に見えて成長を感じることができました。
それに参加意欲もまんまんまん!今回も放課後タイムをみっちり楽しみました♪


個人的にも、コンセンサスゲームの使用を参加者の練度を踏まえて選択できたこと、問題数を調整することで適度な負荷にできたこと。
また、「オンラインだからこそできること」を意識し、mentimeterを用いることで、個人で丁寧に振り返りを行いながらもその結果を全体で共有できるようにしたことなど、丁寧に組むことができたと感じています。


参加者のみなさん、本当にお疲れ様でした!
後期も頑張って〜〜〜〜〜〜!!!!(#^^#)


〈ゴール〉
「次の会議・打ち合わせ・授業等で、これにチャレンジしよう」という具体的な行動が思い浮かんでいる!
〈プログラム〉
(1)開会・マインドセット「本日の講座の主旨・本日のゴール・プログラム・グランドルールの共有」
(2)アイスブレイク「チェックイン・自己紹介」
(3)グループワーク「コンセンサスゲーム前半戦」
(4)個人ワーク「前半戦振り返り@mentimeter」
(5)情報提供「合意形成の進め方」
(6)グループワーク「作戦会議」
(7)グループワーク「コンセンサスゲーム後半戦」
(8)個人ワーク「後半戦振り返り@mentimeter」
(9)グループワーク「回答発表〜進め方の振り返り」
(10)全体ワーク「ふりかえり」