ふるさと納税について考えよう~住民税流出額41億円という現実をふまえて@杉並区

5/21(日)に、区民と区長の対話の場である、聴っくオフ・ミーティングのファシリテーターを担当させていただきました。

今回のテーマは、『ふるさと納税』。

住民税控除額の上限の拡大、「ワンストップ特例制度」の創設や過剰な返礼品競争な どにより、杉並区の住民税の減収額(流出額)は年々増え続けています。
その額、令和4年度で約41億円!

ほとんどの自治体 は減収額の 75%が国から地方交付税として補填されますが、23 区はこの補填がなく、 ふるさと納税により流出した額は、そのまま減収となってしまいます。

こういった現状を踏まえ、杉並区民が地元杉並区に対してふるさと納税をしたくなるようにするためにはどうすればいいかをみんなで考えました。

杉並区は返礼品競争には参加しないという旨を前区長の時から表明していますが、今回は完全にゼロベース。

今回から当日の様子は、毎回動画撮影が入るようになったのでYoutubeのリンクを貼っておきます。
https://www.youtube.com/watch?v=CDkOatPJ7JY

また、今回から午前・午後の2回実施となりました。

今回もこだわったのは、グループワークにおけるお題の設定。
当初、原案としていただいていたのは、

「杉並区はふるさと納税とどう向き合うべきか」

というもの。

参加者がぱっとこれを投げかけられたとき、どんな意見を出していいのか、いまいちイメージが沸きづらいと感じました。

その後、担当課のみなさんと話し合い、最終的には、

「ストップ流出!に向けて、私たちが杉並区にふるさと納税をしたくなる・しやすくなる方法を考えよう」

という形をご提案させていただきました。

初対面の方々が集まる場は、想像以上に繊細です。
「分かるでしょ?」と思うことも、まずはこちらからしっかりとお伝えする必要があると考えています。

最後まで考え抜いたおかげもあり、それぞれのグループで思い思いの意見をお話されていました。

引き続き、丁寧に場づくりを行っていこうと思います。
参加者のみなさま、お疲れ様でした!

〈ゴール〉
①ふるさと納税の制度や現状について、身近な人に説明できるようになっている
②ふるさと納税の現状に今後どのような対策が必要か、様々なアイデアが全員から出されている

〈プログラム〉
(1)開会・前提の共有「本日の主旨、ゴール、プログラム、グランドルールの共有」
(2)アイスブレイク「肘タッチde自己紹介」
(3)情報提供「区の施策紹介」
(4)グループトーク
(5)全体トーク・感想共有