よりよく生きるために、都市農園の使い方について考える@杉並区
7/10(土)は令和3年度第一回目となるすぎなミーティングでした。
“区民と区長のコミュニケーションの場”というコンセプトのもと、杉並区役所9Fのランチルームで開催されてきた本イベントですが、最近は杉並区で新たに作られたり、話題に上がっている場所での開催が増えてきています。
今回は、農福連携農園として整備された「すぎのこ農園」での開催となりました。
*すぎのこ農園についての記事*
『高円寺経済新聞』https://koenji.keizai.biz/headline/1296/
『朝日新聞』https://www.asahi.com/articles/ASP4X7FXMP4XUTIL025.html…
写真見て下さい!
確かに杉並区は緑をガツッと感じられる場所は多いですが、それらとはまた違って、見事に田舎の様相を醸し出していました。
訊けば江戸時代中期の農家住宅の部材を活用されているということ。
いやぁ、雰囲気あるなぁ。ちょうど梅雨の合間の晴れた日で開催できて、本当によかった。
さて、今回のテーマは「都市における農地の可能性を考えよう~“農×福祉”でできること〜」でした。
住宅都市にある一画の緑はそれだけで何か心穏やかにしてくれますし、杉並区には区民交流の場として農業公園や貸し農園もあったりします。
農場に設置された井戸は災害時の利用も想定されて整備されています。
すぎのこ農園は、それらに加えて新たな価値を提案できないかということで、23区で初めて福祉的な要素を組み込んだ農園として開園したそうです。
ご参加いただいたみなさんには、農園内を散策したり、作物を収穫したりといった実体験を踏まえた上で、
「都市農園を“福祉的に”活用していくためにはどのような方法があるでしょう?」
という問いについて、アイディアをたくさん出していただきました。
農福連携は、一般的には、障害を感じられている方や高齢者の社会参画の実現を目指すという文脈で使われます。
実際、すぎのこ農園も、開園当初がコロナ真っ只中ということもあり、これまでは障害者施設や子ども食堂とのみ連携されてきたそうです。
今回のすぎなミーティングでは、“福祉的に”が示す言葉をあえて「よく生きる(well-being)」という広義なものとして設定し、障害を感じられている方や高齢者はもちろん、この場に参加している私たち自身がよく生きるために、この場や農福連携にどう関わっていきたいかを考える場にしました。
最後、みんなで自分がこの対話の時間で見つけたベストアイディアを語る場面では、
「障害者や高齢者といった垣根をこの場から外していけたらいいのでは」
「高校生達が地域で活躍する場の一つとして農業部なんて作ってみてはどうか」
「わたしも気軽に来たい」
という想いがたくさん出されていました。
僕自身も、企画・進行に携わらせていただきながら、
障害者に、高齢者になったら来る場所…ではなく、普段から関わることができて、自分がどういう状態になっても変わらず受け入れてもらえる場所としてあったら嬉しいなぁ、なんて思いました。
参加されたみなさま、ありがとうございました(#^^#)
<ゴール>
①杉並区の農福連携の取り組みについて、ほかの人に説明できる
②農の福祉的な活用について様々な意見・アイデアがたくさん出ている
<プログラム>
(1)開会・マインドセット「本日の主旨・ゴール・プログラム・グランドルールの共有」
(2)アイスブレイク「肘タッチde自己紹介」
(3)情報提供「すぎのこ農園見学・収穫体験」
*休憩*
(4)情報提供「区長の想い」
(5)情報提供「担当課より施策の説明」
(6)グループトーク「ペチャクチャタイム」
*休憩*
(7)グループトーク×2ラウンド「都市農園を“福祉的に”活用していくためにはどのような方法があるでしょう?」
(8)全体ワーク「ふりかえり〜私が見つけた本日のベストアイディア」