“交流”の必要性を実感する@荒川コミュニティカレッジ

今年5月にも講師を担当させていただいた、荒川区で自分達なりのまちづくりを見出し、実践するための学びを深めている「荒川コミュニティカレッジ・まちづくりコース」のみなさんに、再びお会いする機会をいただきました。

9/25(土)第9回ということで、年度終わりに行われる発表会に向けて、チーム活動を円滑に行うためのファシリテーションのコツを、「これまでの学びを振り返る」というワークを通じてお伝えさせていただきました。

参加者のみなさんは、それぞれが想いを持ってこの講座を受講されています。
その想いが、そもそもどういうものなのか。
これまでの講座でどのようなことを学び、気づいたのか。
そして、それらを踏まえて今、一番やりたいと思っていることはなんなのか。
そのような、過去・現在・未来についての問いを個々人に投げかけ、丁寧に整理する時間を設けました。

そして、小グループに分かれ、話し手と聞き手の役割を順番に回しながら、自分が整理した気持ちを共有し合う時間をとりました。
この、お互いの背景についてしっかりと知り合う時間…丁寧な“交流”の時間こそが、チーム活動には不可欠です。
なぜ、この人はこんなことを言うのか。こんな言い方をするのか。こんな様子なのか。
言葉だけでは伝わりきらないもの…その人の性格や人柄、それを作り上げてきた経験や環境。そういった「見えないもの」を丁寧に知り合う時間が有れば、きっと人間関係において、もっと納得できたり許せたりすることって多いと思います。
そのための“交流”の時間を積み重ねることで、お互いを理解し合ったという安心感が、「じゃあこのチームでどんな発表会を目指そうか?」という次のアイディア出しのステップをスムーズに進めることが出来るようになります。

ファシリテーションというと、具体的なスキルを学ぶイメージが強いかもしれませんが、このような人の心の状態をイメージした上で、丁寧に対話のステップを重ねていくイメージもまた、ファシリテーションのマインドとして大切だと考えます。
参加者には、自分の話を聴いてもらえることの心地よさや、聴くことに徹することで入ってくる情報量がまるで違うことなどを体感していただきました。そして何より、お互いのことを丁寧に理解し合うことができたかと思います。

今後の学びや活動につながりますように!
参加者のみなさん、お疲れ様でした(#^^#)

〈ゴール〉
改めて、自分が荒川区でどんなことがしたいのか、おぼろげながらイメージが湧いている
〈プログラム〉
(1)開会・マインドセット「本講座の主旨・ゴール・プログラム・グランドルールの共有」
(2)アイスブレイク「チェックイン・自己紹介@ブレイクアウトルーム」
(3)情報提供「合意形成をする上で大切なこと」
(4)個人ワーク「前期の学び・気づきを振り返る〜過去・現在・未来〜」
(5)グループワーク「交流タイム」
(6)情報提供「見えるものと見えないもの」
(7)情報提供「画面の共有の方法」
(8)ふりかえり