対面とオンラインはベツモノ@神奈川県教育委員会

7/13(水)に神奈川県教育委員会(県立図書館)主催による「生涯学習指導者研修」の講師を担当させていただきました。

いただいたお題は『話し合い・学び合いをさらに深めるためのファシリテーション』

ここまではよくある形のご依頼で、ALsとしては、参加者の置かれている状況やファシリテーションの習熟度合いをヒアリングし、それらに合わせて内容等をカスタマイズするのですが。

今回、これまでと一番異なるポイントは「対面は対面、オンラインはオンラインに特化した内容で実施して欲しい」とのこと。
これは、準備・運営する側にとっては大変なのですが、とっても本質的なご依頼だなと。オンラインは「対面の代替方法」ではなく、異なる特性をもったコミュニケーションの方法・手段なので、ファシリテーションをどこに・どう意識するかも変わってきます。それをしっかりとお伝えできるのは、我々としては望むところ。

当日は、対面の場の講師をりんたろうが、オンラインの講師をよねさんが担当しました。

最初に、ベースとなるファシリテーションについてのレクチャーを動画で実施。Zoomの画面共有を用いて流し、対面参加者にはそれをスクリーンに投影したものを観ていただきました。

あえて動画を用いたのは、対面・オンラインそれぞれにおける観やすさ・聴きやすさを均一にすることで、情報や熱量の格差を少なくするためです。

前提を共有した後は、対面とオンラインとで完全に分かれて進行しました。

対面では、会議をする上でゴール設定や発言内容等を書きながら進めることの大切さを丁寧に解説し、最後はそれらを実践するために発散型会議を行いました。「神奈川の日を考えよう」というテーマのみを提供し、ゴールを5段階の中から自分達で選択。進行方向や記述方法も話し合って決めてもらった上で実施し、全グループが時間内にゴールを達成することができました。

オンラインでは、更に「オンラインでも大丈夫なこと」「オンラインだからこそできること」「対面の方が良いこと」のグラデーションをお伝えさせていただきました。また、対面と比べてより丁寧に交流を積み重ねていく必要があるので、その辺りに関する情報提供を詳細に行いつつ、自分のコミュニケーションにおける取扱説明書を作成・共有。その後、発散ワークに臨むことで、関係性を紡いでいくことの重要性を実感していただきました。

終了後のアンケートによると、非常に満足度が高く、担当者からも「自分がこれまで担当した研修の中で、参加者の満足度が最も高かった」とのお言葉をいただくことができました。嬉すぃぃぃっ!!!(#^^#)

実は参加者が想定以上に少なかったことによる急なオーダー変更だったので、こちらとしてももっと準備できたらよかったなぁということはあるのですが、「ハイフレックスのファシリテーション研修を一番丁寧にやったらこうなる」を実践できたのはとってもいい経験になりました(#^^#)

参加者のみなさま、お疲れ様でした!

〈ゴール〉
自身の現場で「このファシリテーションを使ってみたい」が思い浮かんでいる
〈プログラム〉
(1)開会・前提の共有「ゴール・プログラム・グランドルールの共有」
(2)アイスブレイク「チェックイン・自己紹介」
(3)情報提供「ファシリテーションとは〜動画ver.」
ー対面ー
(4)情報提供「意味ある打ち合わせ・会議をつくるためにすぐにできる3つのファシリテーション」
(5)グループワーク「ぺちゃくちゃタイム〜質疑応答」
(6)グループワーク「アイデア発散型会議〜新たな祝日“神奈川の日”を考えよう」
 ・作戦会議
 ・前半戦
 ・ふりかえり
 ・後半戦
(7)ふりかえり
ーオンラインー
(4)情報提供「オンラインの特徴」「参加者が納得感をもてる話し合いの進め方」
(5)グループワーク「ぺちゃくちゃタイム〜質疑応答」
(6)個人・グループワーク「私の取説づくり&共有」
(7)グループワーク「アイデア発散型会議〜誰もが参加したくなる理想の話し合いの場とは」
(8)ふりかえり
最後に合流して挨拶して終了