現場で培った知見を共有する・横のつながりをつくる@杉並区

1/17、19、27と、杉並区防犯自主団体研修会のファシリテーターを担当させていただきました。


「防犯自主団体」とは、その名の通り、地域に住む方々がチームを結成し、管内の警察と協力しながら街の安全のためにパトロール等の活動を行なっている団体のことを指します。


これまでの研修会では、防犯に関する専門家を講師としてお招きし、講義形式で学ぶ形をとっていたのですが、前年度のアンケートで「団体同士の横のつながりが少ない・他の団体の活動のことをもっと知りたい」という声が上がったため、今回は初のワークショップ型交流会という形で実施することとなりました。


大きな流れとしては、初めに自己紹介等を行い、その後情報提供にて区内・管内の犯罪情勢についてお話を伺った後、グループトークを行うというベーシックなスタイル。


その上で、「初対面の方々が集まり、交流することを目指す場であること」を担当課である危機管理対策課と確認し、それを踏まえて、ファシリテーターとして下記の点を工夫しました。


・グループに様々な団体のメンバーが集まるよう、自由席ではなくあらかじめ座席を指定した
・研修が講義形式から交流会形式に変更となった背景と、今回の経験を活かして来年度にもつなげていきたいので忌憚のない感想が欲しいということを開会の段階で伝えた
・グループトークのお題を「自由」にせず、「1.情報提供を聴いて気付いたこと・思いついたこと2.うちの団体、こんなことに困っています3.うちの団体、こんなことをして上手くいきました」と、ある程度の方向性を示し、選択できるようにした
・アンケートを先に記入し、記入内容を参考にふりかえりを行うことで、みんなが最後までお互いの話に集中できるようにした(途中でアンケートを書き始めて他の人の話を聴かない…ということを防いだ)
また、初回を経て、とっっってもお話したい方々が多いことが分かったので笑、
・グループトーク第1ラウンド終了→グループチェンジ→休憩→グループトーク第2ラウンド開始
から、
グループトーク第1ラウンド終了→休憩→グループチェンジ→グループトーク第2ラウンド開始
に変更し、お話したい方々が少しでも続けられるようにしました。


終了後のアンケートでは「有意義な意見交換の時間となった」「自分のグループでも実践してみたいアイデアがあった」等のポジティブな意見があった一方で、「やはり専門家からのお話も聴きたい」と言った次年度につながる意見も散見されました。

個人的には、今回のような交流メインの場であればこれぐらいのふわっとしたテーマ設定でいいと思いますが、より課題解決を目指す形にするのであれば、「団体が抱えている課題」と「団体が目的としている社会課題の解決に向けて生じている課題」とは、しっかりと分けて話し合った方がいいなと思いました。

今回の大きなチャレンジが、次年度等に活きていきますように。
参加者のみなさま、担当課のみなさま、お疲れ様でした!

〈ゴール〉
他の団体との交流を通じて、①悩みやもやもやを共有できた②活動や工夫等を聴いて、これやってみようと思うものが見つかった

〈プログラム〉
(1)開会・前提の共有「開会の挨拶・交流会形式となった経緯の共有・本日のゴール、プログラム、ルールの共有」
(2)アイスブレイク「チェックイン・自己紹介」
(3)情報提供「杉並区内・各管内での犯罪情勢について」
(4)グループトーク×2ラウンド
(5)ふりかえり