想いや考えを丁寧に見える化していく@土浦市まごころサポート隊
1/29(日)は、茨城県土浦市役所からのご依頼をいただき、地域活動団体の会議ファシリテーターを担当させていただきました。
団体の名前は『まごころサポート隊』。
まごころサポート隊は、地域による支え合いの体制づくりを推進する事業の一環で、社協と住民とが協力して立ち上げた会議体です。(専門的な用語で表現すると『生活支援体制整備事業の第二層協議体』という位置付けらしいです)
メンバーは、町内会長さんや民生委員さん、まだ企業勤めをされている方など、幅広い立場の方々で構成されています。
このまごころサポート隊はまだ発足し立てで、とりあえず地域で出ている課題について共有してみたものの、特に結論が出るわけでもなく、そろそろ次のアクションを起こす必要があるのではないか…と次の一歩の踏み出し方に悩んでいる状態。
そこで、外部のファシリテーターを入れたワークショップ型会議によって突破口を見つけたい!ということでお呼びいただきました。
事前のヒアリングの段階で整理させていただいたのは3点。
*次のアクションの方法は多様であっていい
課題を話す→何か行動しなければ…となりがちだが、あくまでも会議体なので「次のアクション」が必ずしも、何か自分達で現場で実働しなければいけないわけではない(しなくてもよい)…という前提は予め共有しておいた方がいい
*どんな団体を目指すかを明文化する
そもそも「次のアクションをしなければならない」というのは、みんなが感じていることなのか。次のアクションを考えるとき、これはやろう・これはやらないの基準は何なのか。改めて、みんながこの団体は何を目指す団体なのかを共有し、物事を決める際に立ち返る指針として見える化する必要があるかもしれない
*個人としてどう関わるかを知る
上記と同時に、「自分は今、こういう理由で忙しいからこういう関わり方ならできる」「自分は特にこういうことがしたくて参加した」など、個々人がまごころサポート隊にどうやって関わっていきたいのかを共有しておく必要がある。必ずしも団体活動の全てに関わる必要はない。お互いの状態や考えを知っていることで、許容力のあるチームを目指す
…なんてことをお話しさせていただきながら、今回の会議のゴールを「団体の方向性と一人ひとりの関わり方が明確になり、見える化されている」に設定。当日に臨むことになりました。
当日の進行は、紙芝居プレゼンテーションで行い、プロジェクターで参加者の発言を常に移しながら会議を行いました。
まずは「まごころサポート隊を、何をする・何ができる・何を担う組織にしたいか」について、個人の想いや考えを順番に表明し、それを見ながら改めて思いついたこと・気になることを共有。
ある程度、出し切ったタイミングで改めて個人で団体の方向性を明文化。出されたものを擦り合わせていきました。
会議の内容については割愛しますが、結論から申し上げるとゴールは無事に達成!
団体としての方向性は、みなさんの言葉が組み合わさってできた文言で無事に明文化され、最後に一人一人の想いを共有して会議を終了することができました。
正直、このテーマを扱って、初回で決まるとは思っていなかったのですが、とにかくみなさんの地域にかける想いの熱さ!!!と、お互いの話を丁寧に聴きながら、受け止めながら議論を重ねていった結果、見事収束することができました。
第三者的な立場として、我々の力が何かしらお役に立てたようで嬉しかったです♪
参加者のみなさま、事前調整に奔走してくださった土浦市役所のみなさま、本当にお疲れ様でした!
〈ゴール〉
①団体の方向性が見える化されている
②一人ひとりの関わり方が表明された
〈プログラム〉
(1)開会・前提の共有
(2)アイスブレイク「チェックイン・自己紹介」
(3)個人・全体ワーク「まごころサポート隊の方向性についてアイデアを発散する」
(4)全体ワーク「方向性を定める」
(5)個人・全体ワーク「私の関わり方を共有する〜ふりかえり」