ファシリテーションを「日常使い」するために@小金井市
3/2(木)と9日(木)に、東京都小金井市役所にて協働理解促進研修を担当させて頂きました。
来年度より行政提案型協働事業がスタートするということで、それに先立ち、市民との対話を想定した職員のファシリテーション力を高めたいというのがご依頼の内容でした。
市民と職員…に限らず、同じ職場の同僚間にも「違い」はたくさんありますよね。
世代や性別、立場、現在の課での勤続年数や職歴などなど。
そして、どのような「違い」がある場においてもファシリテーションのマインドとスキルは有効です。
なので、今回の研修を通じて学んだことを、「市民対話のための特別なツール」としてではなく、普段の勤務に活かせる便利ツールとして身に付けることをイメージして参加していただきました。
今回も、ファシリテーションの定義を共有させていただいた上で、職場ですぐに意識できる下記のファシリテーション5選を共有し、それぞれに対応したワークを実施しました。
①聴くと訊く
②「交流」の時間を大事にする
③ゴールを設定・共有する
④アイデア発散は正しく行う
⑤見える化する
ALsは、ファシリテーション研修をご依頼いただく度に、クライアントさんのゴールイメージと現場の現状に合わせて微調整しながら提供させていただいていますが、今回の研修を通じて、より洗練された形を見出すことが出来たように思います。
例えば、これまではファシリテーターにとって「人や場を観察する(観る)」ということは、基本中の基本なので、まずはこれを押させてもらおう!
…と思っていました。
でも、これまで意識していなかった人が、いきなり人の表情や仕草などを観ながら、自分でも発言をしたり傾聴したりするのは難しいということが、これまでの研修参加者さん達の反応で分かったんです。
「基本・一番大切」だから最初に伝えたいと思っていましたが、それが「分かりやすさ・実践しやすさ」とイコールではないんですよね。自分達の中での思い込みや決めつけに気付けた瞬間でした。
なので、今回の研修から「観る」ではなく、より身近な「聴く」こと(これも同じくらい重要!)について、いつもとは違った角度や深さから情報提供させていただくように変更しました。
「観る」ことは、「聴く」を通じて相手や場をより客観的に捉えられるようになってから、改めて意識してみてくださいと提案するに留めました。
その後のワークを経て、ふりかえりを実施したときに、「聴くこと」の大切さや納得感を得られたことが分かったときには、やはりこの流れだったかと、とても安心しました(#^^#)
ファシリテーション研修のプログラムをデザインする上でのファシリテーションを、今後も意識していこうと思います。
参加者のみなさま、お疲れ様でした!
〈ゴール〉
普段の話し合い・会議を「対話的な場」にするために「これやりたい!」が1つ以上挙げられる
〈プログラム〉
(1)開会・前提の共有「本研修の主旨、ゴール、プログラム、グランドルールの共有」
(2)アイスブレイク「チェックイン・自己紹介」
(3)情報提供1「ファシリテーションとは」
(4)情報提供2「対話的な場をつくるためのファシリテーション5選〜その1」
(5)個人・グループワーク「わたしの取説づくり〜グループインタビュー」
*休憩
(6)情報提供2「対話的な場をつくるためのファシリテーション5選〜その2」
(7)グループワーク「発散型会議体験」
(8)ふりかえり