区民と区役所とが、一緒にこれからのまちをつくっていくために@杉並区
7月中に杉並区内各地域で計7回行われた、『区立施設再編整備計画の検証に関する意見交換会 ~未来へつなぐ公共施設のカタチ~』のファシリテーターを担当しました。
本事業の目的や配布された資料等はこちらに記載されています▼
https://www.city.suginami.tokyo.jp/…/saihen/1086999.html
上記リンク先の資料にも書かれていますが、“これまで”の施設再編整備計画の取組の進め方に課題があったことを踏まえ、区民と区役所とが情報共有を丁寧に行なったり、区民参画による計画づくりを推進していくために、“これから”の計画決定プロセスを一緒に考えよう…ということを目的とした会でした。
この会で出された意見等はいずれ区から報告書が出されると思いますので割愛させていただくとして、この事業に携わらせていただいての率直な感想をいくつか共有します。
(1)企画課の職員さん達、なんて真摯なんだろう
人は反論されると「いやそれはね」と、誤解を解こうと説明したくなってしまう時があります。
でも、反論している側だってわざわざ事を荒立てたいわけではなく、「それでも、どうしてもこれは言いたい。言わないといけない」という想いからの行動だったりします。
そういう時に必要なのって、理論的な説明による納得感…の前に、「ただ、聴いてもらえた・受け入れてもらえた」という安心感だと思うんです。
今回、企画課の職員さん達は、事務局側の方々もグループに入られていた方々も、本当にそこが丁寧で。
どうすれば伝わるだろう、一緒に考えられるだろうと、まずは参加者のみなさんの声に耳を傾けて、その上でご自身の行動を選択されていらっしゃいました。
また、今回の企画に学識経験者として関わられていた先生の関わり方…押し付けることなく一情報提供者としての語り口だったり、参加者と目線を合わせてお話しする立ち振る舞いも含めて、とても理想的だと感じました。
(2)「場」への信頼感は地続きである
「◯◯が主催する場」「ワークショップ等の名称」「ファシリテーターが進行する」などなど、過去にそういった要素のある場に参加したことがあり、残念ながらあまりいい経験ができなかった場合、例えそれが全く異なる場であっても、「今回も何か嫌な思いをしてしまうのではないか」と、マイナスの感情から入ってしまうことが往々にしてあるんだなと。
これまでも感じる出来事はありましたが、今回は如実に直面しました。
場をつくることに携わる仕事をしているものとして、一つひとつの場はバトンなんだなと。
次の場に気持ちよくつなげられるような、そういった場を一緒につくっていきたいと、強く感じました。
(3)参加者も主催者も気持ちのいい場をつくるために
ファシリテーターという立場として、まずは主催者との話し合いのもと、場のプログラムをデザインします。その上で当日を迎え、参加者と一緒に場をつくっていくわけですが、その時に、参加者が場に求めているものが主催者と大きく異なっていた場合にどうするか。
今回は臨機応変に対応し、結果として参加者の信頼感の醸成にもつながったのでほっとしましたが、そういった曲芸めいたことはない方がいい。
「あのファシリテーターがいたから…」という表現が生まれない場こそ参加者主体の場であり、ALsのファシリテーターとして、そういう場をつくりたい。
今回は様々な要因から難しいこともありましたが、企画タイトルと当日の内容を一致させたり、チラシ等でしっかりと説明したりなどなど、事前の段階でいかに主催者の想いや考えを伝えるか、それに共感した参加者が集える場にできるか。
そういったところにもしっかりと関わっていく必要があると改めて思いました。
…と、話そうと思えばキリがありませんが今日はこのへんで(^^)
参加者のみなさま、主催者のみなさま、本当にお疲れ様でした!