参加者はもちろん、主催者も納得感のある場づくりを@杉並区青少年委員研修

7/18(木)は、杉並区の青少年委員さんを対象とした研修会の講師を担当させていただきました。


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青少年委員は、区内17地区の青少年育成委員会に所属すると同時に、青少年育成委員会からの推薦により、教育委員会が委嘱する非常勤の公務員です。青少年教育の振興のため、家庭・地域・学校をつなぐパイプ役となり地域の教育力向上の要となっています。
主な活動として、各中学校区地域教育連絡協議会や地域教育推進協議会の事務局として年2回程度の懇談会の開催や子ども地域活動促進事業を行っています。
(杉並区ホームページより抜粋)
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今回担当させていただいた研修は、上記の「懇談会」をよりよい形で開催するためのものでした。
実施するにあたり、現役の青少年委員さんを含めて事前ヒアリングをさせていただきましたが、そこで浮かび上がってきた課題は大きく2つありました。

1つは、地域会議は様々ありますが、「この懇談会は他の集まりと何が違うのか」「なぜ実施するのか」

「どんなことなら実施していいのか」…という前提の部分についての理解が曖昧であること。
もう1つは、懇談会事業は何かお手本があるわけではなく、前年度からの引き継ぎを踏まえて手探りで企画されている場合が多いということ。

そういった事情を踏まえ、まずは委員さん自身が企画するのが楽しいと感じられるようになることを目指しました。

まず、情報提供として委員さんに懇談会事業の実施をお願いしている側である学校支援課さんに、改めて「懇談会の目的・目指していただきたい方向性」についてお話いただきました。

その上で、「委員さん自身が楽しいと感じられる懇談会=納得感がある・やりがいがある懇談会」であるという前提を共有し、そのためのステップとして、

Step1 懇談会事業の目的・役割を理解する
Step2 テーマを選択する(参加者を盛り上げるためではなく、あくまでも子ども達にとって必要かという視点で決定する)
Step3 ゴールを設定する(この時間でどこまでを目指すのかを明文化する)
Step4 プログラムを設計する(前年踏襲や楽しい雰囲気づくり…ではなく、ゴールを実現するためのプログラムを組む)

…という4つのStepを、委員さん同士で話し合いながら決めていくことが大切であることをお伝えさせていただきました。

また、事前準備の必要性や、グループサイズの調整によって参加者のコミュニケーション能力に頼ることなく一定の成果を挙げることができることも合わせてお話させていただきました。

振り返りでは、全員が「自分の懇談会でこんなことを実施したい」とお話できていらしたこと、また、終了後に参加者のお一人から「こういった研修でみなさんの前で“こういう目的で実施するんですよ。これでいいんですよ”と仰っていただけたのが、本当に嬉しかった!救われました!」というお言葉をいただき、一安心。


10月以降に懇談会を実施される委員さんが多いとのことなので、何かうまくつながると嬉しいです♪
参加者のみなさん、お疲れ様でした!

〈ゴール〉
今日学んだことの中で、今度これをやってみよう・使ってみようと思うものが1つ以上思い浮かんでいる

〈プログラム〉
0.開会・前提の共有
1.アイスブレイク「チェックイン・自己紹介」
2.情報提供「懇談会が目指すもの」
3.グループワーク「ぺちゃくちゃ&質疑応答」
4.情報提供「自分達が楽しいと思える懇談会をつくる方法」
5.グループワーク「ぺちゃくちゃ&質疑応答」
6.振り返り