ジェンダーの視点から、自分や社会の「無意識な思い込み」について考える@杉並区

7/12(土)は、区民と区長のコミュニケーションの場である聴っくオフ・ミーティングでファシリテーターを務めました。

今回のテーマは、「思い込みのメガネ」をはずしてみよう〜 ジェンダーの視点から 未来の杉並を考える〜。

無意識の思い込みから起こっている地域課題をジェンダーの視点から考えようということで、「地域の防災」「教育」「働き方」「人と地域の関わり」「身近な人との関係」の5グループに分かれて対話を行いました。

今回の対話で印象的だったのは、

「思い込みやバイアスって、どうしたって生まれてしまうもの。どう付き合っていくかが大事」

「相手にバイアスがかかっているとしても、だからと言って自分の正しさを押し付けるのも違うのでは」

「性別の違いから考えるのではなく、その場においてもっとも弱い立場の人を想像して対策を考えれば、自然と誰にでも優しい世界になる」

「分からないからこそ対話が必要。でも対話の準備ができていない人がいるのも確か。そういう人とでも対話をしようとする姿勢が大切」

…というように、ただただ「思い込みはダメ・なくそう」「男女は平等であるべき」といった表面的な帰結ではなく、今もうすでに生じてしまっているもの・ことを真正面から受け止めつつ、じゃあどう付き合っていこうかを考える時間になったこと。

ジェンダーやバイアスで誰かを傷つけないためには、知らない他者に対しての想像力が必要で、そういった力を身に付けるためにも様々な区民との対話やつながる機会が必要なんだなと、みなさんの話を伺っていて思いました。

「この話をここだけに留めるのではなく、ぜひ家族や同僚や友達に話すことから始めませんか」

これ、参加者がみなさんに投げかけたメッセージ。本当におっしゃる通りですね。

初対面の方々での集いに関わらず、みんなで一緒に深い思考にまで潜っていけたこの時間に感謝。

無作為抽出、公募に関わらず自分の意思で「このイベントに参加する」と一歩を踏み出されたみなさんであれば、きっとこの場で得たものを杉並区に還元してくださるでしょう。

参加者のみなさま、事務局のみなさま、お疲れ様でした!

〈ゴール〉

Step1 自分や社会の「無意識の思い込み」に気付く

Step2 「無意識の思い込み」によって「私」や「社会に」生じている困りごとや悩み、それらの解消方法を考える

Step3 問題が解消された未来の杉並を思い描く

*必ずしもStep3に到達することを強制しているわけではなく、いったりきたりしながら思考を深めるのが狙い

〈プログラム〉

0.開会、前提の共有

1.自己紹介タイム「ハイタッチ自己紹介」

2.情報提供「男女共同参画担当からのお話」

3.グループトーク

4.全体トーク・感想共有