災害が起こる前にこそ対話を〜事前復興について学び、考える@杉並区

9/20(土)は、区民と区長の対話の場である聴っくオフ・ミーティングでした。

今回のテーマは、『みんなで考えよう!震災後のすぎなみ未来図~事前復興まちづくりに関する方針策定に向けて~』。

災害によって傷ついたまちを元気な姿で再生させるために、地域に暮らす一人ひとりがどのように関わり、どんなまちを目指すのかを“災害が起きる前から”考えておこうというのが事前復興の考え方です。

今回の場は、今後区として『杉並区事前復興まちづくり方針』を定めていくための試金石として開催されました。

主管課が用意されたみなさんへの投げかけは、

「みなさんそれぞれが思う“震災後も大切にしたい杉並の好きなところ”はどこですか」

「“このように生まれ変わってほしいという希望”はありますか」

というもの。

この2つのお題について、グループチェンジを交えながら対話を行い、アイデア付箋をどんどん増やしていきました。

僕は、この投げかけを自分の言葉で説明する際に、「杉並らしさ」という言葉を使ってみました。

港区でもなければ品川区でもない。下北沢でも、巣鴨でも、吉祥寺でもない。

杉並区が杉並区たる所以…「杉並らしさ」って、なんなんでしょうね、と。

それは、個々人の「好き」を超えたところにあるのかもしれないし、あるいはその時代に生きる人達の好きの総意なのかもしれない。

とにかく、その問いの先にあるものが、まっさらとなった「その大地」を再び「杉並区」として復興させるための手掛かりになるのかなぁと思ったんです(^^)

対話はとっても盛り上がりました。

自分達の住んでいるまちが被災した後のことについて話しているなんて微塵も感じさせないポジティブな雰囲気。

付箋がどんどん増えていく。個々人から湧き上がってきたものが、他者の意見を聴いてハッと出てきた閃きが、たくさん。

事前復興を考える上で、この場でどんなアイデアが出されたのかはもちろん大切だけれど、もっと大切なのは、こうやって自分達の街に想いを馳せながら語り合ったという経験なのかもしれません。

共に分かち合った熱量や、心地よかったあの一体感こそが、ヘロヘロになった心と身体を復興へと奮い立たせる原動力になるんだろうなぁと。

じゃあ、そんな前向きなエネルギー溢れる場が震災後すぐにつくれるか…すごくすごく難しそうです。

だからこその事前復興なわけですね。はい、めちゃくちゃ納得しました。

終了後、主管課の方から「今後、自分達で進めていく上でのイメージがとっても具体的になりました!」と喜びのお声をいただけたのが嬉しかった(^^)

参加者のみなさま、主催者のみなさま、お疲れ様でした!

〈ゴール〉

①事前復興について、身近な人に説明できるようになっている

②“復興のために一番大事だと思ったこと”が見つかっている

〈プログラム〉�0.挨拶・前提の共有「本日のゴール・プログラム・グランドルールの共有」

1.自己紹介タイム「ハイタッチ自己紹介」

2.情報提供「都市企画担当より」

3.グループトーク × 3ラウンド

4.全体トーク・感想共有