オンライン上でも情報交換できることを実感する@名古屋市
2/16(木)に、名古屋市いきいき支援センターの地域包括マネジャーを対象とした研修会・連絡会が実施されました。
本研修の目的は、各センターで行われている事業の中で、特に先進的な事例を全体で共有すること。そして、それをオンラインで実施するためにはどのように場を組み立てたらいいのか・気を配ればいいのかを、実際に参加しながら学ぶことでした。
オンラインツールを導入することで、今回のような感染症拡大の際にも無理なく実施できるようになったり、平時でもより気軽にセンター同士でコミュニケーションがとれるような体制を目指していかれるそうです。
ALsは、本研修のプログラムデザインと当日の進行・テクニカルサポートを担当させていただきました。先々につながるよう、難しい操作やオンライン・ツールの使用は控え、「オンライン上でもできるんだ!自分達でもできそう!」と感じられるプログラムづくりを心掛けました。
具体的には、
・開始後、すぐにブレイクアウトルームでの自己紹介タイムを設けることで、コミュニケーションへの慣れや不安の緩和、音声や電波等の不具合の確認を行う
・事例発表を行う前に、「事例発表後には、グループで感想や気付き・学び、質問したいことを共有する時間を設ける」ことをアナウンスしておくことで、発表をどのように聴けばいいのかを明確化する
・事例発表後、すぐにブレイクアウトルームに移動するではなく、個々人で何を話すかを考えるシンキングタイムをとる
・当日は、進行とテクニカルサポートの2名で場をつくることをおすすめする
・閉会の言葉後は、ブレイクアウトルームで元のグループに戻り、放課後タイムを設けて、対面の場と同じようにちょっとぺちゃくちゃ話せたり、簡単に挨拶をして流れ解散できるようにする
…と、実は対面の場づくりの際にも効果的なファシリテーションを組み込んでデザインしました。
そして当日。
やはり、いくら想定していても想定外のことは起こるわけで…
・当日1時間前の打ち合わせの際に、事例発表をされる予定の団体さん達が、想像以上にZoom慣れされていないことが目に見えて明らかだった
・1人につきパソコン1台で入るよう伝えておいたにも関わらず、当日急に2〜3人1台で入ってこられた方が複数いらっしゃった
・その結果として、事前に作成していたブレイクアウトルームのグループ表が意味をなさなくなってしまった
…など、非常にヒヤヒヤしたスタートとなりました。
特に、1人1台を守られなかったことに対しては、主催者である名古屋市社協さんから何度もご連絡されていたことでもあり、今後、ご自身が会の主催者になられた時に困ることでもあると思われたので、第三者的立場を活かし、私の方から「1人1台をお願いしていた理由と、連絡を下さらないとどんなことに困るか」をお伝えさせていただきました。
ただ、それ以降は非常にスムーズで、グループでも全体でも積極的にご発言下さったり、それに対して分かりやすい温かなリアクションもあったり、無事に時間内に終了することができました。
事後アンケートでは、
・非常に有意義な時間を過ごすことができました。日頃ケアマネサロンの運営や企画など正解が見えない中で仕事をしていたので他区の取り組みを知ることで知識を得ることができました。南区の居宅紹介シートや地域との共同の取り組みなど興味が湧き、参考になりました。
・機械に慣れていないため不安がありました。グループワークで皆さんに自分の声が聞こえていることが分かり、会話ができているという初歩的な事で感動してしまい、研修後の放課後タイムではカメラに向かって色々話ができました。
・講義+グループワーク+全体ワークのスタイルで気になることがその都度確認でき、効率的な研修 だったため、ケアマネサロンでも参考にさせていただきます。グラフィックレコーディングという 方法を初めて知ったので学びたいです。
…などなど、非常に前向きなお言葉をいただけて一安心。ほんの少しのことで、参加している際のもやもやが起きずに済むことを実感していただけていたら幸いです。
主催者のみなさま、参加者のみなさま、お疲れ様でした!
〈ゴール〉
「この手法・この考え方を持ち帰ります!」を表明できるようになっている
〈プログラム〉
(1)開会・前提の共有「本日の主旨、ゴール、プログラム、グランドルールの共有」
(2)アイスブレイク「チェックイン・自己紹介」
(3)事例提供①
(4)個人思考タイム〜グループワーク「ぺちゃくちゃタイム」
(5)全体ワーク「グループでどんな意見が出たか発表・質問への回答」
*休憩
(6)事例提供②
(7)個人思考タイム〜グループワーク「ぺちゃくちゃタイム」
(8)全体ワーク「グループでどんな意見が出たか発表・質問への回答」
(9)グループワーク「ふりかえり」