ゴールは途中で変えていいの!?…いいんです@土浦市NPO法人ワークショップ型会議
新年初めてのお仕事は久しぶりのオンライン(#^^#)
…ということで、1/6(土)にNPO法人宍塚の自然と歴史の会さんの会議ファシリテーターを担当させていただきました。
同NPOは1989年に発足し、宍塚地区にある約200ヘクタールの里山の保全活動や里山の豊かな生態系を活かした観察会・環境教育・その他イベントなどを実施してこられた歴史のある団体です。
https://www.kasumigaura.net/ooike/
この度、現在行なっている事業と里山の価値を、県・市・市民にもっとちゃんと伝えたい・結び付けたいというお申し出がありました。
代表者と運営メンバー数名とのヒアリングを経て、
・運営メンバーは上記のように考えている人が多いけれど、他のメンバーはどんな風に考えているのかも知りたい!
↓
まずはメンバーの想いや考えを聴き合うことで団体としての団結力を高めたい!
↓
運営メンバーも、イベントに参加するだけだったライトなメンバーも、両者が集まりやすい対話の場を開こう!まずはそのための作戦会議をしよう!
…という結論に至りました。
そして、作戦会議のゴールを『「参加側」だったライトな層を集めた話し合いの場を実施するための方法・アイデアについて、出し切ったとみんなが感じられている』に設定し、当日をむかえました。
参加者は前回ヒアリングの場にいた数名に加え、新たに運営メンバー数名が参加。本会のゴールや進め方を共有し、簡単な近況報告を終え、いざ話し合い!
…と、あれ?
進めば進むほどに、ゴールとは違った方向へと話が進んでいくぞ。
話し合いの場の実施方法についてではなく、平素の活動にもっと多くの方々に参加してもらうためにはどうすればいいか…ということについて、みなさんが次々と意見を出されている。
でも、そのような状況に対して、みなさん違和感がないように感じられました。
ここでのファシリテーターの仕事は、無理に当初のゴールに向かって舵を切り直すことではなく、もしかしたら今の状況に違和感を感じているかもしれない方々の不安を解消し、みんなが気持ちよく話せる環境をつくることです。
ある程度のところまで話が進んだところで、代表者に私が現状をどのように捉えているかを説明し、この話し合いの場を当初のゴールを意識した形に軌道修正するか、それとも現在の話を続けるかを確認しました。
代表の下した決断は後者。
それを全体でも確認・共有し、ゴールを切り替えて最後まで実施しました。
終了時の振り返りでは、
「一人ひとりがちゃんと自分の想いや考えを話す機会を持ててよかった」
「実施してみたいと思えるアイデアが多数出されていたので、早速実施してみようと思う」
というようなポジティブな感想がたくさん聞かれました。
代表者も、運営メンバーが実は話したかったことが知れてよかったと仰っていました。
ファシリテーターは、必ずしも当初のゴールに固執する必要はない。
大切なのは、その場・その瞬間、参加者が何を話したいのかを掴むこと、そして話したいことを話しやすくするために立ち振る舞うこと…であると、原点に立ち返らせていただきました。
参加者のみなさん、ありがとうございました!
〈ゴール〉
「参加側」だったライトな層を集めた話し合いの場を実施するための方法・アイデアについて、出し切ったとみんなが感じられている
→より多くの方々に宍塚のことを知ってもらう・活動に参加してもらうためのアイデア…に変更
〈プログラム〉
(1)開会・前提の共有「本日のゴール・プログラム・グランドルールの共有」
(2)アイスブレイク「チェックイン」
(3)情報提供「本ワークショップ型会議を実施しようと考えたきっかけ」
(4)個人・グループワーク「アイデア発散」
(5)ふりかえり