《中編》これが、ALsのしているファシリテーターのお仕事です。

《前編》では、

Step1 仕事の依頼をいただく

Step2 依頼主と打ち合わせを行う

まで書きました。

《前編》これが、ALsのしているファシリテーターのお仕事です。 – 人が集まる場をもっと面白くする 2人のブログ

《中編》では、打ち合わせ後から当日始まる前までを書いてみたいと思います。

Step3 プログラムデザインをする

プログラムデザインは、実は打ち合わせの中でほとんど決まっています。

時間・回数、参加者層・人数、場所などの前提条件と、依頼主のゴールイメージを伺った上で、「それならできる」「そこまではできない、でもここまでならできる」と、ゴールの文言をすり合わせていくのですが、

この、できる・できないをその場で判断し、論理的に説明するためは、粗々ですが当日のプログラムが頭の中に浮かんでいる必要があります。

「アイディアを絞るところまでを目指した場にするためには、この部分でこういう時間が必要なので、この時間では難しいです。」

「アイディアを発散するところまででいいなら、この時間を短くして、主催者側からこういった情報提供を入れてみた方がいいかもしれません」

など、かなり具体的な話をしながら最終的な当日のゴールを決めていくのですが、そうすると必然的にプログラムも見えてきています。

打ち合わせの場で、ゴールイメージだけでなく当日のプログラムまで共有できると、特に初めてワークショップ型の場を主催する担当者のみなさまは、とっても安心されるご様子。

他の会社の打ち合わせに同行したことはありませんが、特定のパッケージの提案にとどまらずに、依頼主の想いやゴールイメージに寄り添ったプログラムをその場で開発・提案できるのは、ALsの1つの売りかなぁなんて、実はこっそり思っていたり。

(「その場で決まっているにしては、プログラム案を送ってくるのが遅くない??」と思ったクライアント様、ごめんなさい。それは単にALsが事務処理能力の遅いからです。遅い時・不安な時には遠慮なく請求をかけて下さい)

Step4 スライドやワークシートをつくる

これはもう、半ば諦めているところもあるのですが、どうしても完成がギリギリになってしまいます。

スライドもワークシートも、当日の進行を頭の中に描きながらつくっているんです。

「当日は寒いらしいから、たくさん話して、気分からあっためるようなアイスブレイクにしよう」

「このスライドを出すときにはこんな説明をしてあっ、ちょっとここは伝わりづらいかなぁ、もっと表現考えよう」

「この文言を追加した方が、自分でワークシートを進めるときにスムーズかなぁ」

などなど、本当に具体的に、鮮明にイメージするんです。

このイメージは、お天気や気温、参加人数や年代など、そういう情報があがってきて、そして僕自身の緊張度合いが高まれば高まるほど、鮮明になっていきます。

そう、勘の良い方ならお気づきだと思いますが、結局のところ、当日に近づかないと作れないんです笑

スライドの最終的な完成は、いつも当日の1時間前というところでしょうか。。

本番当日の朝は、ちょっと早めに家を出て、会場近くのカフェでホットコーヒーを飲みながら最終調整が、僕のルーティーン…みたいな時間設定をしているもんだから、研修依頼の際に「スライドデータを事前に送って下さい」というのが、とっても苦手です。いつも遅くて、ごめんなさい。

ちなみに、これもALsのウリの1つなのですが、プログラムやワークシートなどの制作物は、全てよね・りんのダブルチェックの元に提出させていただいています。

理由は2つ。

1つは、ファシリテーターとしての中立性・第三者性を丁寧に担保するためには、1人の視点では限界があるからです。

この順番でいいのか、もっといい方法はないのか、もし自分だったらと問いながら、意図をもっとよく知りたい時は質問したり、自分だったらこうするかもと提案したり。

それらを繰り返し、自分の中でもファシリテーターとして当日を担当するイメージが湧いた段階でOK!を出し合い、連名でプログラムデザインを提出しています。

あともう1つは、単純に楽しいんですよね。ほぉ~そう組んできたかぁ~とか、ココこだわってるなぁっていうのを感じるのが。

僕は元々、まちづくり系の人達を対象にワークショップをつくっていたし、よねさんは学校で授業を組む立場だったしで、同じグループトークも、時間の取り方が違ったりするんです。

他のファシリテーターの場づくりや、プログラムデザインって、なかなか見ることないんですよ。同業者ゆえに笑

なので、とっても勉強になります。