目指しているのは、本当に”そこ”なのか?@NPO法人内部研修

先日、NPO法人サンカクシャさんの内部研修を担当させていただきました。

サンカクシャは、学校や社会に馴染めない15〜25歳ぐらいの若者が、社会で生きていくために、経験値を獲得できる機会(具体的には、★タマリバ:地域の居場所づくりと運営 ★サンカク:趣味サークルや働く機会を企画 ★ツナグ:行政機関と連携して家庭訪問等の実施)をつくっています。
*ホームページ https://www.sankakusha.or.jp
*Fbページ https://www.facebook.com/npo.sankakusha

今回、フミコムを通じて知り合った代表の荒井くんから、こども若者支援を地域で効果的に行っていくためにも、外部団体と改めて活動目的や内容の擦り合わせを行なっていきたいというお話をいただき、合同会社Active Learnersとして担当しました。

その際、新しくサンカクシャに加入したメンバーもいることから、外部と相対する前にまずは一度、内部での擦り合わせを行なってみようという話になり、今回の内部研修を実施することになりました。

結論から申し上げると、当初の想定とはまーーーったく異なるゴールで終了するという、本当にエキサイティングな、同時に意味ある時間になりました。

「サンカクシャが目指す「自立」した子ども・若者とは?」をテーマに、”サンカクシャの子ども若者支援について、メンバー一人ひとりの想い・考えが見える化・共有されている”状態をゴールとして目指そうと設定していたのですが…まず、最初のワークの問いである「みなさんがこれまでの活動経験を通じてイメージする自立した子ども若者の具体的な人・事例は?」の段階で、「私たちが目指しているのは…”自立”…なのか?」という、本質にぐさり。
そこからは、なぜ自分達がこの活動をしているのか、始めたのか、何を大切にしているのか、したいのか…とにかく奥へ奥へと掘り進めていく時間になりました。

こういう、当初想定していたゴール・プログラムから外れた形で進んでいく場においてファシリテーターがすることはシンプルで。
・とにかく参加者を観察すること
・そして、今、この話をする必要があるかどうかを見極めること
・必要だと判断したら、「この話をしていていいんだ」という安心感・納得感を場で共有すること
・時折、この流れで違和感がないかどうかを場に確認すること
・この場における新しい具体的なゴールを提案すること
・紡ぎ出された言葉を参加者の代わりに残し続けること
…ぐらいのものです。

新たに設定した「この時間で出された中で特に大切だと思われる言葉達が模造紙上に並んでいる」というゴールは無事に終了。
この時間が有意義なものにできるかどうかは、きっとこれからの取り組みにかかっています。

ありがたいことに引き続き関わらせていただけることになったので、ぜひ引き続き寄り添っていければと思います。
素敵な機会をありがとうございました(^^)

■当初想定していたゴール・プログラム
<ゴール>
サンカクシャの子ども若者支援について、メンバー一人ひとりの想い・考えが見える化・共有されている
<プログラム>
(1)本日の主旨(荒井くんとこの研修を考えることになったきっかけ)・ゴール・プログラム・グランドルールの共有
(2)チェックイン(サンカクシャ歴・サンカクシャとは全く関係のない趣味は?)
(3)個人〜グループワーク①「自立した子ども若者の具体的な人・事例は?」
(4)個人〜グループワーク②「どれくらいの期間で自立を目指している?」
(5)個人〜グループワーク③「私たちの理想的な関わり方は?」
(6)個人〜グループワーク④「外部組織にして欲しい・して欲しくない関わり方は?」
(7)ふりかえり

■実際のゴール・プログラム
<ゴール>
この時間で出された中で特に大切だと思われる言葉達が模造紙上に並んでいる
<プログラム>
(1)本日の主旨(荒井くんとこの研修を考えることになったきっかけ)・ゴール・プログラム・グランドルールの共有
(2)チェックイン(サンカクシャ歴・サンカクシャとは全く関係のない趣味は?)
(3)個人~グループワーク①「自立した子ども若者の具体的な人・事例は?→サンカクシャとして大切にしたいキーワード・キーセンテンスは?」
(4)グループワーク②「特に大切にしたいと感じたキーワード・キーセンテンスを抽出→グルーピング・ネーミング」
(5)ふりかえり